AEVSとは
AEVSは正式名称をAgent Execution Verification Systemといい、Fetch.aiがオープンソースとして公開しているSDKです。AIエージェントと、そのエージェントが呼び出すツールの間に介在し、呼び出しごとの名称・入力・出力・所要時間を記録して、暗号署名付きレシートに変換します。公式サイトのキャッチフレーズは明快そのもの。エージェントのあらゆる動作に対して改ざん防止レシートを生成し、プラグ&プレイでツールの変更も不要と謳っています。
レシートチェーンの形成
SDKは実際の呼び出しが発生した瞬間に記録を取得するため、事後的なリプレイではなく、入力・出力が現場の状態を忠実に反映します。各レシートはECDSA P-256で署名され、直前のレシートと連結されてハッシュチェーンを形成します。参照IDを保有する当事者であれば誰でも、AEVS REST APIまたは公開Explorer経由で検証を実行でき、ビジネスソースコードへのアクセスは一切不要です。
対応フレームワークと可視性モード
- LangChain 0.2以上、MCP(Model Context Protocol)1.20以上に対応。実行環境はPython 3.10~3.13です。
- public:呼び出し全体を公開。透明性を重視するシーンに適しています。
- private:公開ビューでは機密項目をマスキングし、内部では再現可能な状態を維持します。
- proof_only:ペイロードを一切保存せず、暗号証明のみを保持。高い規制適合性や機密性が求められるスタックに最適です。
チームが導入したくなる理由
コード変更なしで組み込めるため、チームはほぼゼロコストで監査チェーンを手に入れられます。署名チェーン自体も、「どのプロンプトがどのツール呼び出しを引き起こしたのか」「その順序はどうだったのか」「ログが静かに改ざんされていないか」といった疑問に答えやすくしてくれます。AEVSは選択したエージェントフレームワークを置き換えるのではなく並行して動作するため、モデル・検索・オーケストレーションはすべて変更せずに維持できます。











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