面接対策ツールとひと口に言っても、動画質問集、模擬面接、履歴書の添削など、それぞれ別のサービスを使うのが当たり前だった。LastRound AIは、その「バラバラ」をひとつのプラットフォームに収めようとしている。リアルタイムの回答支援から企業リサーチまで、面接の前後の作業を一気通貫でカバーするのが狙いだ。
リアルタイムCopilotは「見えない」設計が命
本体はLive Interview Copilot。公式によれば、面接官の質問をとらえてから200ミリ秒未満で回答案を表示する。さらにネイティブOSレベルの描画を使い、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teams、CodeSignalなどで画面を共有しても、その内容は相手に見えないという。
この「見えなさ」は、セールスポイントというより、そもそも使えるかどうかを左右する要素だ。カンニング対策で画面共有が必須の面接では、表示されてしまえば即アウト。だからこそ開発側はキャプチャAPIの検出経路を回避する方式を採用したと説明するが、あくまで公式の主張であり、OSの更新や会議ソフトの仕様変更で挙動が変わる可能性も頭の隅に置いておきたい。
模擬面接、履歴書、企業情報まで揃う
Copilot以外にも、用意された周辺機能は多い。代表的なものを並べると次の通り。
- AI音声による模擬面接とBARS評価(行動基準で能力軸ごとに採点)
- ATSスコア付き履歴書ジェネレーター(AI調整、テンプレート12種)
- 238のアニメーション概念解説(技術・行動の頻出テーマ)
- 900社超の企業情報データベース
- 年収計算、オファー比較、レジュメチェック、カバーレター生成などの無料ツール
なかでもBARS評価は、単なる合計点ではなく「どの能力が十分で、どこが弱いか」を分解して見せてくれる。行動面接の対策では、どのエピソードをどう補強するかの判断材料になるはずだ。ただし238という解説数は、サイト上の別の箇所に177と記載されていることがあるなど、表記ゆれも見られる。
料金と今後の使い方
公式の姿勢は「無料で始められる、クレジットカード不要」というもの。一方で、フル機能の料金表は公開ページに載っておらず、登録してから確認する仕組みになっている。まず無料版で体験し、必要に応じて有料プランを検討する流れだろう。
気になるのは、画面共有時に本当に隠れるのかという実測だ。会議アプリの更新やOSバージョンによっては、動作が変わることがあり得る。特にCodeSignalのようなオンラインコードテスト環境で使うなら、本番前に自分の環境で何度もテストしておきたい。また、リアルタイムCopilotを本番面接で使うことのリスクは、自己責任の範囲だと理解しておくべきだ。
結論を急がず、まずは模擬面接と無料ツールを試すところから始めるのが現実的。面接の準備から交渉までを一つのツールで済ませたい独立系の求職者には、検討の価値がある。











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